なにごとも便利な都市部、暮らしの豊かさを追求できる郊外。それぞれのメリット・デメリットを、実体験から分析します。ライフスタイル、ライフステージにも大きく左右されるすまい考。住む場所がが家計費に与える影響も含めて、理想の住まいを考えてみませんか。
こんにちは、ローズです。今回は、私の住まい考です。
コロナ禍でテレワークの浸透が見られた頃だったでしょうか、東京の転出超過や地方移住ブームが話題になりましたね。一方その後、「コロナ禍では職住近接が良い」なんて論調も出たりしました。
コロナ禍が収まらないまま2年以上経った今、人々はだいぶ冷静さを取り戻してきているかんじがします。今後はどちらが主流の論調になるか、私もウォッチしていきたいです。
今日はわたくしローズの実体験も交えて、都市部に住まうことと、郊外に住まうこと、比較しながら語りたいと思います。
■実体験から語る都市部と郊外の暮らし
私は2年前の春に、住居を都市部から郊外へ移しました。コロナが始まる直前ですね。
引っ越し前は、首都圏のとあるターミナル駅が最寄りでした。都市計画が進んで、ブランドマンションがたくさん建設され、ファミリー層を中心に年々人口が増えている地域です。
あまり静かな場所とは言えませんでしたが、駅前には商業施設が立ち並び、スーパー、病院なども数多くありました。教育熱心な親御さんが多く、学力が高いと言われている学校の通学圏であるのも、子育て世代としては安心要素でした。なので、15年間とても満足して住んでいました。
けれど、季節が変わっても街の景色がなにひとつ変わらないというのは、田舎育ちの私にとって違和感があったのも事実です。その違和感が年々増幅していたなか、良いご縁があって郊外へ移り住みました。
引っ越し当日まで、「ああ~、田舎に引っ越すのか」という、寂しさのような感情を持っておりました(笑)。しかし、この寂しさは引っ越してすぐに吹っ飛びました。
だって、どこへ行っても緑がいっぱいで、大小さまざまな公園があります。季節を感じながら暮らすことの良さを、改めて感じております。住んでみれば、ほどよくスーパーや病院もあるのに気がつきました。車を運転しない私でも不自由なく暮らせます。
とはいえ、やはり都市部の暮らしは便利だったな〜と、ときどき思い出します。こんな私の気持ちの整理も兼ねて、私から見た「都市部住まいVS郊外住まいの便利・不便」をまとめてみました。
■都市部住まいの便利なところ
-何といっても交通の便が良いところ。
乗り換えなしでいろいろなところに行けたり、電車の本数が多くて待ち時間が短い。通勤はもちろん、休日のおでかけにも便利です。
-商業サービス、教育サービス(塾など)がそろっているところ。
忙しい共働き家庭や、子供の受験を考えている親御さんは、とても効率良く合うサービスを探せるでしょう。
-カフェや、レストランが数多くあるところ。
また、駅構内や周辺でイベントなどもしばしば催されるため、余暇も楽しめます。
■都市部住まいの不便なところ
-季節の移り変わりがわかりにくい。
駅近のマンションだったためか、周りはコンクリートの森といった環境でした。マンション内には緑地帯があるものの、一歩外に出ると、目にするのは建物と車と行きかう人々だけ。
季節が変わるたびに、記憶にある季節の色や匂いを想像しては、どこか寂しい気持ちになったのを覚えています。
-自然環境が少ないため、ストレスが発散されにくく、家庭内に持ち込まれやすい。
これはこどもにとっても同じである、と感じました。反対方向には大きな公園が1か所あったんですが、いつ行っても混みあっていて、なかなかゆっくりはできませんでした。
-お金がかかる!
住居コストはもちろん、休日はついついカフェに寄ったり、平日も帰りが遅いと外食しがちです。引っ越し前からおカネレコを使っているのですが、あの頃の食費と外食費に、いつも月末には目を見張っておりました(汗)。
おまけにストレスを感じるとよく花を買って飾っていた私は、花代もそこそこの出費でした(汗汗)。
-こどもの教育に悩まされる。
学力の良い学校に通える、受験塾に通いやすいのは良いんですが、家では宿題とゲームしかすることがない傾向に。長時間になりがちなゲームの影響で、こどもの視力が落ちたのは残念です。
では、郊外での暮らしはどうでしょう。
■郊外住まいの便利なところ
-なんといっても自然がいっぱいなところ。
公園の数だけでなく、全体的に緑が多い。わが家のエリアだけでしょうか、かなりの割合でお店の前に「植栽+メダカ水槽」がセットで置かれています。お店に入らずとも、メダカ観察のためについつい店前に留まります(笑)。
-こどもの外遊びが格段に増える。
前の学校は四方を高層ビルに囲まれていましたが、今は見渡す限りイチョウの巨木があるところ。自然公園のような静かな水辺(ビオトープ)もあって、こどもが夢中で虫探しをしたりしています。
ほとんどのこどもはゲーム機を持っています。ですが、放課後はゲームではなく外遊び。
みんなすぐに宿題に取り組み、終わったとたんに家を飛び出して、公園や小学校に集合するのです。どうやら「宿題が終わったら遊びに行く!」というのが、みんなのキャッチフレーズのようです。
その恩恵でわが子も、私が何も言わなくても「宿題、宿題!」とつぶやきながら机に向かっています。(とはいえ、今の小学校の宿題は、前の小学校と比べてぐっと少ないのです。これは親として少し複雑…。)
-外食にお金を使わない!
これには助かりました(笑)。
ファストフードやファミレスはあっても、行きたくなるようなおしゃれなカフェは、私の住む街にはあまりないのです。休日も含め基本自炊になるので、手間が増えますが、金銭的には大助かりです。その成果もあり、私は家計簿の「外食」のカテゴリーを削除しました。
-もちろん、住居コストも郊外はだいぶ安価です。
都市部と比べて、住居費をかなり抑えることができます。
同じコストをかけるにしても、都市部住まいより広い家に住めるため、住居の満足度が高まります。
■郊外の不便なところ
-電車はやや不便に感じます。
路線が限られるため、目的地まで乗り換えが必要な場合がしばしば。快速が止まらない駅などの場合は本数も減るので、電車の時間に合わせて出かける必要が出てきます。でも、これは慣れればストレスでもなくなります。
-子供の教育サービスへのアプローチが不便。
受験を考えるとどうしても塾に通わせる必要がありますが、郊外の小学校は受験する生徒が少なくて、大手塾があまりありません。目当ての塾に通うために、電車や車で都市部のほうへ通う必要があります。
-カフェやおしゃれスポットが少ない。
私の夫は、「たまには美味しいコーヒーを飲みたいなー!」なんてぼやいています(贅沢です、笑)。
実体験から、ついつい感情移入して長く書いてしまいました…。
今の私は、いろいろ不便があっても郊外暮らしをとても気に入っており、自然の移ろいを感じながらリラックスして生活しています。ですが、いつかは都市部の生活が恋しくなり、また都会に住みたくなるかもしれません。
どこに住むか、どんな暮らしをするかは、いちがいに良いとも悪いとも言えません。ライフステージによっても、価値観が変わってくるでしょう。その時の自分の心の声をじ~っと聞いてあげればどうでしょうか、と私は思うのです。
少しでも参考になれれば、とてもうれしく思います。
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