こどものおこづかい、どうするのが正解か悩みますよね。わが家ではお金教育も兼ねて、家事労働に対してのお給料制でやっています。働くことでお金を得る感覚を、こどものうちから身につけてもらいたくて始めたわが家のシステム。具体的な金額をふくめ、ご紹介します。
こどもへのおこづかいのあげ方、困っていませんか?
小学校の保護者会でもよく話題に上がります。ほとんどのお母さんがたは、「これでいいのかな…」という不安を感じながらあげているようです。
わが家もこどもにおこづかいをあげはじめて7年目。
あれこれ悩み、試行錯誤し、情報を集め、なんとか形が固まりつつあるので、少しご紹介したいと思います。
■おこづかいを通してお金教育を始めたわが家
うちでは、こどもたちが担当する家の仕事を決め、そのお給料としておこづかいを渡すことにしています。
小学生の息子も、中学生の娘も、それぞれ決まった仕事を持っています。
●わが家の考え方
- 家族の一員としての帰属感、協力し合うことの大切さを学んで欲しい
- 働かないのにお金がもらえる、というシステムに慣れてほしくない
- 労働によって対価を得ることを、体感として学んでほしい
- 稼ぎたいときはプラスアルファの仕事をする。かと言って、お手伝いすべてがお金に変わるとも思ってほしくない
というような思いから…
●わが家のシステム
- 1週間ごとの支払い(1か月ごとだと子供のモチベーションが上がらない)
- 1週間毎日やればプラス50円のボーナス
- 仕事をしても、チェック表に記載をして証拠を示さなければ、お金は支払われない
- 仕事はこどもが自分でできそうだと思うことを、親と話し合って決定する
- 決まった仕事以外の家の仕事(家事)も、家族の一員として協力してみんなで行う(決まった仕事以外のお手伝いをしてもお金は発生しないが、協力の気持ちを忘れない)
という決まりのもと、やった仕事分のお給料を計算して、おこづかいとしてあげています。
現在は…
- 長女(中1)…洗濯物たたみ(1週間100円)
- 長男(小5)…はしコップならべ(1週間30円)
- 次男(小3)…お風呂掃除(1週間50円)
- 稼ぎたいとき…トイレ掃除(2つあるトイレのうち1か所につき100円)
以上をそれぞれが担当しています。
■お給料制おこづかいシステムで見えてきた意外なこと
家の仕事をこなしたら、お給料としておこづかいを渡すシステムを採用して約2年。
こどもたちの仕事とお金との取り組みから、いろんなものが見えてきました。
●1 こどもそれぞれの性格がわかる
仕事ぶりには、三人のこどもの個性がはっきり出て面白いです。
- 長女(中1)…決めたことはきっちりと。仕事もていねい。記録もきちんと付ける。自分を過信しすぎて、わりとうっかりミスがある面も。
- 長男(小5)…すべて適当。気が向いたときは力を発揮する。記録を忘れ、しばらくタダ働きすることも結構ある。
- 次男(小3)…手順を理解さえすれば、きちんと仕事を遂行できる。記録もバッチリ。末っ子だが、意外と一番きっちり仕事を行う。
三者三様、意外な面を発見できます。弱点の発見もありますが、今まで見えていなかった良いところに気付くことができ、ほめて認めてあげることもできます。親子の絆を深めるきっかけにもなりました。
●2 「お金が欲しければ、働く」、「欲しいものがすべて買えるわけではない、ときには我慢も必要だ」という考えが身についてきている
長女が6000円の物を買いたいと思ったときに、1500円くらいしか手元にない、ということがありました。
そこで長女は…
これから自分が毎週稼ぐお金を計算し、足りないお金をトイレ掃除で稼ぐ決意をしました。
長女は、汚いものを絶対に触りたくない!という性格の持ち主。かたくなにトイレ掃除は嫌がっていましたが、背に腹は代えられず、文句を言いながらも1か月ほどトイレ掃除をしました。
無事ほしいものを手に入れられて満足していましたが、その後は「もう絶対トイレ掃除はしたくない!トイレ掃除するくらいなら、ほしいものはあきらめる!!」と言っております。ほしいものを取捨選択したり、お年玉を貯めたり、トイレ掃除をしなくていいように頭を使って買い物しているようです。
お金の使い方は学んでいるけれど、このままトイレ掃除しないで生きていくのかと不安もよぎりますが…。
●3 交渉術が身につく?!
お風呂掃除担当の次男が、どうにかしてお給料の金額を上げてもらいたいと考え、
「いつもはお風呂の中しか掃除してないけど、床とか壁とかも掃除したらもっとお給料上がる?」という提案をしてきました。
私が「できるならいいよ」という返答をして始めたものの、定期的にはまだ難しいようで昇給にはいたっておりません。
ですが、思い出したときにはやって、「床と壁、掃除したよ!」と誇らしげに報告してきます。お給料アップには結びついていないものの、自分でできることを考えて行動し、交渉する知恵もつくのだ、と感心しました。
(もらえるお金が増えなくても、自分ができることを見つけてやったことを報告し、ほめてもらえるということで満足しているカワイイ息子です。)
■家の仕事でおこづかい このシステムに込めた親の思い
社会に出て、自立して生活していくために、お金のことはとても重要です。どのようにお金を稼ぐのか、お給料を増やすためにはどうしたらいいのか、今あるお金でどう生活するのか、を考えながら生きていかないといけません。
今は投資教育も必要かと思いますが、投資の元手となるお金を作るのは労働です。まずは、家庭という小さな社会で仕組みを学んで、「働く」ということと「お金を稼ぐ」ということを経験を通して学んでほしいと思います。
…とカッコいいことを考えつつ、少しモヤモヤ。
トイレ掃除1か所100円を毎日やったら、1年で36,500円。
わが家にはトイレが2か所あるので、73,000円稼げる。
トイレ掃除を毎日やって73,000円もらえるなら、私がやるんだけどな…なんて。
お金教育をかねたわが家のお給料制おこづかいシステム、最近は新しい試みも取り入れてます。
次回のブログでまた、報告いたしますね。
脱専業主婦したばかりの三児のママ。「できる人が、できる時に、できる事を」というモットーのもと、周囲の人も巻き込んでPTAでも活躍。その経験談がおカネレコ社長の心を動かし、スマートアシスタンツに採用される。
落ち着きと、柔軟性が魅力。趣味は読書(漫画も大好き!)とDIY。
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