※本記事は共働き世帯向け家計管理の実務知見をもとに構成しています。
(出典:『お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』)
目次
共働きなのにお金が貯まらないのはなぜ?多くの夫婦が感じている違和感

共働きで収入は増えているはずなのに、なぜかお金が貯まらない。
特別ぜいたくをしているつもりはないのに、毎月の残高を見ると「思ったより残っていない」と感じる。
こうした悩みは、共働き世帯の家計相談の現場では非常によく見られます。
------------
“多くの共働き家計を見ていると、「共働きで稼いでいるのに、あまり貯まっていない」という悩みは本当によく聞きます。結婚前に一人で稼いでいた頃よりも、明らかに入ってくるお金は多いはずなのに、さほど貯まっている気がしないどころか、月々の赤字をボーナスから取り崩しているというご家庭も決して珍しくありません。”
引用:『お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』
------------
さらに、多くの夫婦が次のような感覚を抱えています。
- 相手が何にお金を使っているのか、実はよく知らない
- 自分のほうが多く負担している気がする
- でも細かく聞くのは気まずい
- すべてさらけ出すのも抵抗がある
この状態の正体は、「お金が足りない」ことそのものではありません。
多くの場合、自分だけではコントロールできない家計への不安が積み重なっている状態です。
つまり問題は金額ではなく、家計の全体構造が見えていないことにあります。
共働き家計が崩れやすい理由|収入が2本あることの落とし穴
共働き家計が貯まりにくい最大の理由は、意外にも「収入が2本あること」そのものです。
収入が増えることで、多くの家庭に無意識の安心感が生まれます。
「多少使っても大丈夫そう」「これくらいは普通だよね」といった感覚が、支出のハードルを少しずつ下げていきます。
書籍では、この状態を次のように表現しています。
------------
“2人で稼いでいるがゆえの油断です。
引用:『お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』
「これくらい使ってもいいよね」「2人で働いているんだから、頑張ったご褒美に」など、気づかないうちに支出が増えているケースもよく見かけます。”
------------
このように、共働き家庭では「安心感」から支出の基準が緩み、本人の自覚がないまま、使う金額だけが少しずつ増えていく傾向があります。
その典型が、書籍でも紹介されている「ご褒美出費」です。
頑張った自分へのご褒美としての外食や買い物など、一つひとつは納得感があり、生活を豊かにしてくれる支出です。
さらに多くの家庭で増えていくのが、「これがないと生きていけないわけではないけれど、あったら快適」な支出です。
サブスク、デリバリー、時短家電、少し良い食材など、どれも合理的で、生活の質を確実に上げてくれます。
こうした「あったら快適」型の支出は、この記事では「便利出費」と呼びたいと思います。
便利出費の特徴は、
- 一つひとつは少額
- 生活の満足度は上がる
- しかし浪費している自覚がほとんどない
という点にあります。
そのため、削る対象として意識されにくく、結果として起きるのが、生活水準は少しずつ上がるのに、貯蓄余力だけが少しずつ削られていくという状態です。
つまり共働き家計が崩れやすいのは、性格や意志の問題ではなく、構造的に「使いやすい状態」になっているという設計の問題なのです。
家計がうまくいく夫婦は「全部を共有」していない
ここまで読むと、「やっぱり、夫婦で全部オープンにしないとダメなのでは?」と思う方も多いかもしれません。
収入も支出も、口座も、クレジットカードも、すべて共有して、完全に透明にする。一見すると、それが一番“正しい家計管理”のように感じられます。
しかし実際には、家計が安定している夫婦ほど、必ずしもすべてを細かく共有しているわけではありません。
書籍では、この点について次のように語られています。
------------
“すべてさらけ出さなければいけないわけではありません。
引用:『お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』
手元に残しておくべきお金をとにかくしっかり、共通認識を持って確保していくことだけでも十分です。
夫婦、支出をすべて共有し合うかどうかよりも、夫婦のお金を見せあうかどうか。
このことこそが大切なのです。2人ともが同じ方向を向いていること。”
------------
重要なのは「細かい内訳」ではなく、夫婦が同じ方向を向いているかどうかです。家計において、本当に共有すべきなのは次の3つだけです。
- 世帯全体の収入はいくらか
- 世帯全体の支出はいくらか
- その差額はいくらか(=いまどれくらい余裕があるか)
どちらがいくら稼いでいるか。
どちらが何に使っているか。
そこまで細かく把握していなくても、「この家計はいま、ちゃんと回っているのか」という全体像が一致していれば、家計は十分に安定します。
書籍では、この考え方を「家計は夫婦の共同経営」という言葉で表現しています。つまり、家計管理とは「監視」や「チェック」ではなく、二人で同じ経営指標を見ている状態をつくることなのです。
家計の見える化とは「記録」ではなく「構造を把握すること」

「家計の見える化」と聞くと、多くの人は「家計簿を細かくつけること」をイメージします。
毎日の支出をすべて記録して、カテゴリを分けて、グラフを作って、振り返る。確かに、それ自体は悪いことではありません。
しかし実際には、人は自分が何にいくら使ったかを正確には覚えていません。
- コンビニで何を買ったか
- 外食が月に何回あったか
- サブスクはいくつ契約しているか
これらを合計で把握できている人は、ほとんどいません。
だからこそ重要なのは、細かい内訳を完璧に記録することではなく、感覚ではなく、数字で家計の構造を見ることです。
家計の本質はとてもシンプルです。
入ってくるお金から、出ていくお金を引いた残りが、実際に貯まっていくお金です。
つまり、まず見るべきなのは細かい内訳ではなく、この差額です。
- 月単位で収入と支出を見る
- 年間で合計の差額を見る
- 「何に使ったか」よりも「いくら出ていったか」を先に把握する
この差額を把握した瞬間、多くの人がこう感じます。
「こんなに使っているつもりはなかった」
家計の見える化とは、すべてを細かく記録することではなく、家計というシステム全体を、数字で俯瞰することなのです。
まずは、家計の「全体像」を二人で見てみる
ここからは実際の方法論です。
最初にやるべきことはとてもシンプルです。
夫婦それぞれの細かい支出を突き合わせることではなく、
世帯としての「収入・支出・差額」を一度、同じ画面で見ること。
書籍では、家計の流れを「可処分収入」という考え方で整理し、
そこから固定費・変動費・把握対象支出を分けて“差額(=貯蓄)”をつくる、という構造で示しています。

可処分収入とは、単なる手取り額ではなく、
生活費・貯蓄・自己投資など、実際に“自由に配分できるお金”のことです。
ここで重要なのは、この金額を「月単位」ではなく「年間ベース」で見ることです。
月々は黒字に見えていても、
・ボーナスを生活費に使っている
・大型支出をボーナスで補填している
・年に数回の旅行やイベントで帳消しになる
といったケースでは、実際には年間の差額はほとんど残っていない、ということも珍しくありません。
また書籍では、支出を次の3つに分けて考えることが推奨されています。
・固定費(家賃・保険・通信費など)
・変動費(食費・日用品・交通費など)
・把握対象支出(外食・交際費・レジャー費など)
すべてを細かく管理するのではなく、
「金額が膨らみやすい支出だけを意識的に把握する」という設計です。
つまり、家計管理とは
“全部を管理すること”ではなく、
“影響力の大きい支出だけを構造的に見ること”なのです。
共働き家計は「管理タイプ」を間違えると苦しくなる
ここで重要なのが、「家計管理には、夫婦ごとに向き・不向きがある」という視点です。家計が続かないとき、私たちはつい「意志が弱い」「自分がだらしない」と思いがちです。
しかし、実際は、意志の問題ではなく、管理の型(タイプ)が合っていないだけのことがよくあります。
書籍では、共働き家庭の家計管理スタイルを大きく4つに整理しています。

A:オールオープンタイプ
B1:共通財布+収入シークレット(イーブン型)
B2:共通財布+収入シークレット(割合型)
C:ワンオペタイプ
この図の良いところは、「どれが正しい」ではなく、“夫婦の性格と価値観に合う型を選ぶ”という発想に切り替えられる点です。
たとえば――
- Aタイプは一見理想的ですが、管理負荷が一方に集中しやすく、「見えている安心感」から油断が生まれやすくなります。
- Bタイプは最も現実的ですが、責任範囲が曖昧になると「誰も最終責任を持っていない家計」になりがちです。
- Cタイプは、現実として多い型ですが、長期的には負担が偏りやすく、“担当者が疲れた瞬間に破綻しやすい”リスクもあります。
つまり、家計管理が続かないのは、「頑張りが足りない」ではなく、「正しそうだけど、自分たちには合っていないやり方」を選んでしまうためです。
「話し合う」より、「自然と共有されている」状態へ
家計の相談でよく出てくるのが、「夫婦でちゃんと話し合わないとですよね」という言葉です。
もちろん、話し合いは大切です。ただ現実には、忙しい日々の中で、
- お金の話は重い
- 切り出すと険悪になりそう
- 相手を責めてしまいそう
- そもそも時間がない
という理由で、先延ばしになりがちです。
ここで発想を変えるのがポイントです。
話し合いを頑張るより先に、“自然と共有される状態”を作ってしまいましょう。たとえば、
- 今月の収支が見えている
- 生活費の残りが見えている
- 貯蓄のペースが見えている
こうした状態があると、お金の話は「議題」ではなく「日常」になります。
「今月ちょっと使いすぎたね」
「来月の予定、これなら大丈夫そう」
この軽さこそ、共働き家計にとって一番強い状態です。
家計管理のゴールは、“正しい管理”ではなく、“続けられる状態”を作ることです。
その「ちょうどいい共有」実現する選択肢
ここまでの話をまとめると、共働き家計を整えるためには
- 全部さらけ出すことではない
- でも、家計の全体像は二人で同じように見たい
- 話し合いを頑張るより、自然に共有される状態を作りたい
という、「ちょうどいい共有」にあります。
そして、その“ちょうどよさ”を、現実の生活の中で実装するのは意外と難しい。
Excel、共有口座、家計簿ノート、LINEでの報告…。
どれも、続けるには手間がかかり、どこかで崩れやすくなります。
おカネレコの「ペアプレミアム(ペア共有機能)」は、家計の「見たいところだけ」を二人で共有できる仕組みがあります。
ポイントは、「全部見せる」でも「完全に別々」でもないこと。
生活費や共同口座など、必要な家計簿だけを共有して、それ以外は個人のままにできる。この距離感があると、家計はぐっと続きやすくなります。

ペアプレミアムプランの詳細は、以下の機能紹介ページで確認できます。
- 【家計簿アプリおカネレコ・機能紹介】ペア共有機能のご紹介▷https://okane-reco.com/function/8142/
- 【家計簿アプリおカネレコ・機能紹介】マルチ家計簿機能のご紹介▷https://okane-reco.com/function/8139/
「家計の不安」を、夫婦の味方に変えていく
共働きなのに貯まらない。
この悩みは、あなたの努力不足でも、意志の弱さでもありません。
多くの場合、
「収入が増えたことによる油断」
「ご褒美出費や便利出費が積み上がる構造」
「全体像が見えていない不安」
という、共働き家庭が陥りやすい構造が原因です。
だからこそ、やることは一つです。
家計を「正しくする」ではなく、二人で同じ全体像を見られる状態を作ること。そのために、
- 差額(=貯まる力)を見る
- 自分たちに合う家計管理タイプを選ぶ
- 自然に共有される仕組みをつくる
この順番で整えていくと、家計は驚くほど回り始めます。
もし、二人で家計を見る状態を、もっとラクに・もっと自然に続けたいなら、
おカネレコのペア共有機能(ペアプレミアム)も選択肢として検討してみてください。
📱すでにおカネレコを使っている方
📲アプリをダウンロードしていない方



