マンションを売却して、戸建てを購入したローズ家の家づくりの記録。本当に気に入っていたマンションライフなのに、だんだん物足りなさを感じるように…引っ越しを決める前に感じていた、解決すべき課題とは。ライフステージが変われば、理想の住まいも変わってきます。
3年前に引っ越した、わたくしローズの家づくり奮闘記を綴るシリーズです。
家づくりは大変ながらも、それ以上に楽しいプロセスでした。思い入れがある分、ここでの振り返りもつい熱がこもって長くなりがちですが、わかりやすく書けるように心がけます。
個人の価値観などバイアスが入りまくりなところは、ご容赦くださいませ。これから家づくりを考えるだれかの参考に、少しでもなれば嬉しいかぎりです。
■そもそも、なぜ住み替えるの?
わが家は、夫、私、息子の3人家族。
以前は都市部のマンションに暮らしていました。本当に良いマンションで、造りは頑丈、設備は当時の最先端。住んでいる人も皆フレンドリーで、顔を合わせるとかならず挨拶が交わされました。
駅近にも関わらず落ち着いた住宅街にあり、駅からのアプローチもよく、治安もよい。
私たちの部屋は低層階にありましたが、南向きのリビングからバルコニーに出ると、抜けるような青空が一面に。都市部のマンションとは思えないほどの気持ちのよい景観でした。洗濯物もよく乾きます。家事のあいまには、リビングのソファから青空を眺めながらコーヒーを飲んで一息、贅沢なくつろぎの時間を過ごしたものです。
低層階なので、ふだんは階段を使っており、エレベーターの混雑とは無縁。
コロナ前のことでもあり、マンションの住民どうしは年代を超えて交流があり、情報交換したり、ときどきは食事会を開催したりもしていました。
しかし、こんな絵に描いたような楽しいマンションでの生活のなか、私は大きな課題も感じていました。
●課題1 こどもが遊ぶ場所が少なくて、友だちができにくい=こどものストレスが溜まる!
マンション内に同級生が少ないことや、うちの息子が内気な性格なのが理由のひとつではありましたが、近くに散歩できるような道がない、公園が少ないことも原因になっているように感じました。ごく小さな公園はありましたが、小学生が遊ぶにはもの足りないものでした。
●課題2 夫の深夜残業・深夜帰宅に翻弄される!
当時はコロナ前。夫は繁忙期には決まって毎日終電まで仕事して、夜中に帰宅していました。私とこどもは先に寝ているものの、どうしても電子レンジの音、シャワーやトイレの音に起こされます。
私は途中で起きて夫が使った食器の片付けをしたりするのも平気でしたが、息子は睡眠が浅く、夜中に目が覚めてしまうことで朝なかなか起きられないことがありました。これはまずい!と危機感がつのりました。
●課題3 マンションならではの気遣いが大変
とにかく上下左右のお宅に、わが家の音が届かないように気をつかいました。ご近所のみなさんは良い方ばかりで、こどもの騒ぐ音が聞こえても仕方ないと我慢して下さっていました。しかし、それに甘えてばかりではいけません。
下の階のお宅にお菓子持参でごあいさつにうかがい、「うちの子の走る音がうるさくないですか?」とたずねたこともありました。こどもにも「静かに!」とか、「下の階に響くから走らない!」と言うのが口癖でした。
(余談ですが、戸建てに引っ越したあと、私がこどもに最初にかけた声は、「好きなだけ走っていいよ~」でした。「え、いいの?!わ~い!!」というこどもの嬉しそうな顔は、今も忘れられません。)
●課題4 気晴らしできる場所がない!
ときには夫婦げんか(けんか改め、夫婦の「議論」と言わせていただきます・笑)、親子げんかになることもあります。自宅で仕事をしていて、うまく考えがまとまらないときもあります。家から離れて、ひとりになりたいこともあります。
駅近で、デパートや飲食店はたくさんあっても、屋外でひとり静かに座れる場所はありません。自然とカフェに行くことが多かったですが、いつも混雑していて、たいして気晴らしにならないことも。それにカフェ代も回数を重ねると、家計への影響が出ます。
休日となると、こどもも美味しいパンが食べられるカフェに行きたがります。家族3人分のカフェ代は外食費と変わりません。
当時からおカネレコをつけていましたが、カフェ代のせいで、毎月予算を大幅にオーバーしました(汗)。
■住まいは「ハコ」 そのときどきに合う暮らしを
念のため言わせていただきますが、決してマンションの悪口を言っているのではありません。とても良いマンションだったにもかかわらず、私たち家族の求めるものとだんだん合致しなくなったのです。
本当に大好きなマンションだったので、こどもが自立したら、またあのマンションの別の部屋を買ってリノベーションして暮らしたいね、週末は美味しいものを食べに行けるね、と夫と話したりします。
住まいは「ハコ」だと考えています。
こどもが生まれたとき、成長したとき、またこどもが巣立って夫婦だけになったとき。ハコの中で暮らす私たちの状況の変化に応じて、もっとふさわしい別のハコに移り住むのもひとつの方法ではないでしょうか。
そのときどきに合う暮らしができれば、ずっと楽しくわくわく過ごせるのではないかと思うのです。
<次回の家づくり奮闘記>
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最近ワンちゃんも迎えて、ローズ家はますますにぎやかに。
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