5月25日はホゴネコの日!家族を待つ保護猫たちから学ぶ命をいつくしむこと

「ホ(0)ゴ(5)ネ(2)コ(5)」の語呂合わせから決められたホゴネコの日。保護猫活動を多くの人に知ってもらい、幸せな猫を増やすために制定されました。おカネネコがキャラクターのおカネレコも、保護猫のことや猫との暮らしと費用についてまとめてみたいと思います。

5月25日はホゴネコの日。
「ホ(0)ゴ(5)ネ(2)コ(5)」の語呂合わせから、全国で保護猫のための施設を運営する株式会社ネコリパブリックさんによって2019年に制定された、まだ新しい記念日です。

保護猫がどうして生まれるのかを考え、ひとつの命を最後まで大切にする文化を根付かせるのが目的です。

おカネネコファミリー勢ぞろいのイラスト
おカネレコのイメージキャラクター
おカネネコ

家計簿アプリおカネレコのキャラクターは、猫のおカネネコファミリー
これまでもおカネレコのSNSやブログで、猫にまつわる情報を発信してきました。保護猫たちに思いを寄せて、保護猫を取り巻く状況や、家計からみる猫との暮らしをまとめてみたいと思います。

保護猫が生まれる背景

窓辺でくつろぐ猫たちの写真

保護された猫たちのバックグラウンドはさまざまです。

野良から保護される子たち

まず、元野良で保護された子、野良猫が生んだこどもたち。野良猫たちは、暑い夏、凍える冬も、身を隠す場所を探し、食べ物や飲み水を求めて生きていくしかありません。運よく保護される子は、まだまだ一部です。

お外で暮らす猫たちの生活は過酷で、平均寿命は2~3年とも言われます。交通事故にあったり、病気になってしまったり、外での暮らしは危険がいっぱいなのです。仔猫の場合は、カラスに襲われて命を落とすことも。

医療の発達などで、飼い猫の寿命は年々伸びていて、なかには20年を超えて生きる子もいます。比べてみると、野良猫の暮らしの厳しさがよく見えてくるのではないでしょうか。

飼い主を失った子たち

飼い主の事情で手放される元飼い猫もいます。猫は警戒心が強い、繊細な生き物です。慣れ親しんだ環境から離されて、不安な気持ちになっている子も多いと思います。

近年よく報道されるようになった、多頭飼育崩壊からレスキューされる子たちもいます。不妊・去勢手術をしないまま複数の猫を飼っていて、個人では管理できないほどの数に増えてしまうことです。一度に30匹、70匹、ときには100匹を超える猫たちを保護しなければいけないケースもあります。

保護猫活動にはどんなものがあるの?

哺乳瓶からミルクを飲む幼い猫

ボランティア団体による保護

猫たちを保護して、ずっとのおうちを探す活動を頑張ってくれているボランティア団体がたくさんあります。

健康状態を見ながら医療につなげたり、人慣れの訓練をしたり、ボランティア団体さんが猫たちにかける手間と費用は膨大なもの。行政からの支援はほとんどないので、寄付やボランティア団体が捻出したお金でまかなわれていることがほとんどです。

個人で、小規模に自分でできる範囲の保護活動をされている方たちもいます。

ミルクボランティア

動物愛護センターに持ち込まれる猫の半数以上が、離乳前の乳飲み子たちだそうです。
生まれて間もない子たちは、2~3時間おきの授乳が必要。小さい子ほど体調がすぐ変化するため、こまめな見守りとケアも必要です。仔猫を預かり、離乳が済む生後2か月ごろまでお世話をするのが、ミルクボランティアさんの役割です。

以前はその手間から、持ち込まれた乳飲み子はすぐ殺処分という悲しい時代もありました。ですが今は、ミルクボランティア制度を取り入れ、殺処分ゼロを目指す愛護センターも増えています。

保護猫カフェ

里親募集中の猫ちゃんたちと触れ合えるカフェです。里親希望の人は猫との相性をじっくり見ることができ、猫にとってはおうち探しのチャンスが増える取り組みです。

カフェの売上は、保護猫たちにかかる費用の一部として使ってもらえますし、お客さんと触れ合うことは猫の人慣れの助けにもなります。里親にならなくても利用可能ですので、猫好きさんはぜひ。

ホゴネコの日を制定したネコリパブリックは、関東や大阪、広島、岐阜などで保護猫カフェを運営しています。猫デザインのお洒落な雑貨や服の販売や、食堂、宿泊施設の運営など、ユニークな取り組みでも注目されています。

TNR/地域猫活動

TNRとは、家のない猫が増えるのを防ぐための活動です。

T (Trap)  猫を捕獲する
N (Neuter) 不妊・去勢手術をする
R (Return) 元の生活場所に戻す

不妊・去勢手術を施された猫は、耳にV字型の小さな切込みを入れて、手術済みの目印に。その形が桜の花びらに似ていることから、「さくら猫」などと呼ばれています。

すべての猫を保護できるわけではないため、むやみに野良猫が増えないよう、こういった地道な活動をされている人たちがいます。

また、地域猫とは、TNRされた猫たちを地域で見守っていこうという取り組み。地域の人たちで、食べ物のお世話や排泄の片づけなどをします。猫が好きでない人たちにも迷惑に思われることがないよう、一代限りの命をまっとうするまで守っていく活動です。

保護猫の里親になるには

じっと見つめる可愛い猫の写真

譲渡会で保護猫に会う

保護された猫ちゃんを家族に迎えたい、とお考えの方は、譲渡会に参加してみてはいかがでしょうか。いろいろなボランティア団体が、定期的に譲渡会を開いています。

団体のホームページやSNSで、譲渡会のお知らせや保護されている猫たちのプロフィールが公開されていますので、ぜひチェックしてみて下さい。

保護猫の里親希望の注意点

譲渡会で会って、すぐに家に連れて帰れるわけではないことにご注意下さい。
事前に、家族構成やペット可の住まいかなどの聞き取りがあります。その子の一生を通して幸せにしてあげられるかどうか、団体さんが審査する意味あいがあるのです。

残念なことに、引き取ったあと放棄する無責任な飼い主さんもまれにいます。幸運にも保護されたといっても、一度は苦労をしている子たち。二度と不幸にならないために、各団体さんで里親になる方の基準を設けています。

団体のホームページでは、里親になる条件を明示してありますので、あらかじめ見ておくと良いかと思います。

無事に希望の子の里親候補になったら、1~2週間ほどのトライアル(一緒に生活して、お互い大丈夫かのお試し期間)を経て、正式譲渡となるのが一般的です。

ほかにもある保護猫との出会い方

譲渡会以外に、保護猫カフェで相性の合う子を探すという方法もあります。ほかには、動物病院などで里親募集を代行している場合も。どのケースも、終生しっかりと飼育できることが条件になります。

また、お住まいの地域の動物愛護センターでも、譲渡対象の猫の情報を公開していると思います。愛護センターでは、事前に里親希望者向けの講習会を受けることなどが義務づけられています。

ボランティア団体、わが家のケース

うちにいるのは小型犬なのですが、動物愛護団体のARK(アーク)から来た元保護犬です。ARKでは、もちろん猫も保護されていて、新しい家族のお迎えを待っています。

わが家が里親になるまで

ずっと里親になるのを検討していたのですが、条件は各団体で少しずつ違うものの、全体的に厳しいイメージがありました。わが家で合うのか、うちに来て幸せになれるのか…迷った時期もあります。共働きで、どうしてもお留守番の時間ができてしまうからです。

ARKの場合は、里親希望者が事前に提出するアンケート以外に、飼育歴や動物への思いなどを細かく聞いてくれるインタビュー時間が設けられていました。理想の里親の条件に100%合わなくても、それぞれの家庭に合う子をマッチングしてくれるイメージがあります。

わが家の場合は、夫婦そろって不規則勤務で、休みもばらばら。勤務時間の組み合わせにもよりますが、トータルでは一般的な共働き家庭よりもお留守番時間は短くなります。そういった事情を詳細に説明できる機会があり、そのうえで里親希望にOKが出たことは、とても安心できる材料になりました。

保護団体から迎えるメリット

うちに来たのは、多頭飼育崩壊でお外でネグレクトされていた、推定5歳の子。家の中の暮らしも知らなかった子ですが、一時預かりさんのところで基本的なトレーニングをかなり進めていただいていたのがありがたかったです。引き取ったあとも、行動や健康状態について、いろいろと相談にのっていただきました。

ボランティア団体さんは、それぞれの子の個性などを把握したうえで譲渡につなげてくれているので、いざというときも心強いです。ペットショップのように、「売ったら終わり」ではないと感じます。これは保護犬・保護猫を選択する大きなメリットだと思っています。

ARKにいる猫が気になった方は、ぜひご検討下さい。
ARK(アーク/Animal Refuge Kansai アニマルレフュージ関西)公式サイト

猫の費用管理に家計簿をおすすめする理由

保護猫を迎えるにあたって、お金のことも大切です。

生き物と暮らすには、費用がかかります。フードやおやつ、トイレシーツや猫砂など、日常的な費用のほかに、病院代も。生きていれば人間と同じく、病気になることもあります。定期的に健康診断もしてあげた方が安心です。

以前のブログでも、猫の生涯費用について書かせていただいたことがありました。一生にかかる金額はなかなかのもの。
→2月22日は猫の日!猫の生涯費用264万円を家計簿から考えてみよう

主人の姉が大の猫好きで、今まで何匹もの保護した猫と暮らしてきた人です。今いる猫ちゃんのこともとても大切にしていて、腎臓が悪くなった愛猫のために病院通いを頑張っています。その費用の管理にも、家計簿が役立っていると聞きました。うちの犬も心臓のお薬が始まっているので、「費用や手間は大変だけど、元気でいてくれることに感謝しかない」と話したりしています。

ペットと暮らす方には、ぜひ家計簿での家計管理をおすすめしたいと思います。ペットの健康と幸せを守れるのは、飼い主さんしかいないからです。

私は家計簿アプリおカネレコで、ペットの名前のカテゴリーを作って費用を管理しています。年間どのぐらいかかるか把握することで、いざというときに備えることもできます。

また、いつ病院に行ったなどを、家計簿の入力内容ですぐにふり返ることができますので、家計簿アプリはペット記録としても優秀だと感じています。
家計簿アプリを使ったくわしいペット費の管理はこちら
→動物愛護週間に考えたい ペットにかかる費用はいくら?家計管理で愛する家族を守るには

ペットとの暮らしは、お金はかかりますが、それでははかれない幸せがたくさん。その幸せを守るためにも、家計管理は大切です。お迎えすると同時に、家計簿での家計管理を考えてみませんか。


一匹でも多くの保護猫に家族がみつかりますよう、願いをこめて。

保護猫を迎えてくれたご家族の楽しい暮らしのサポートを、おカネレコが家計管理の面でお手伝いできたなら、このうえなく嬉しいです。

Pi
おカネレコ スマートアシスタンツ
~Wワーク頑張ってます!~
久々のデスクワークに奮闘中。もともとは現場仕事中心で、今も兼業している。これまでの業界が違っても、経験を応用して働いていく…というスマートアシスタンツの新しい取り組みを体現。
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