インフレやウッドショックと、マイホームを考える方たちが不安に感じることが次々と起こっています。そんな中でも安心して家づくりを進めるには、どうしたらいいのか。調査・分析をなりわいとしてきたローズが、理想の家を作った経験からの気づきをシェアいたします。
今はまさに激動の時代。さまざまな革新的な技術の登場で、私たちの日々の生活もほんの数年単位でガラリと変わり続けています。
未来の生活はどう変わるのかと、わくわくする人も多いでしょう。一方で、あまりにも早い時代の変化に、先のことは見通せない霞のように感じている方もいるのではないかと思います。
こんな時代だからこそ!
このブログのサブタイトル「~主婦よ、戦略的であれ~」にあるように、主婦が戦略的な眼を持って、家庭運営にあたる必要があるのではないでしょうか。
このブログでつづってきた「家づくり」も、家庭における大きなテーマのひとつ。マイホームを建てた経験、また仕事がら常日ごろ経済・社会の変化をウォッチしている者として、家づくりにおける私の見解とアドバイスを書かせていただきます。
激動の時代の家づくり どうするのが正解?
はやりの言葉を使って、ちょっぴりかっこよくタイトルをつけさせていただきました(笑)。でもこれ、多くの人の心の声ではないかと思ってます。「今」の家づくりに迷ってらっしゃる方、たくさんいらっしゃると思います。
インフレ、ウッドショック、エネルギー価格の高騰、金利上昇の可能性、災害の心配…家を建てたい方にとって、懸案事項はこんなにたくさん。もはや、いつどこで、どのようなことが起こっても不思議ではない先行き不透明な時代です。
でも、リスクを恐れて前に進まないのは本当にもったいない。
思いつく限りのリスクを念頭に置きつつも、前進していきたいものです。
将来が見通しにくい今だからこそ、「良い家を作ること」が先々の幸せな暮らしを守ってくれるかもしれません。
■大きな駅から「ひと駅移住」のすすめ
実践者だからこそおすすめしたい「ひと駅移住」。私はもともと住んでいた都市部の大きなターミナル駅から、ひと駅だけ離れたところで土地を探しました。結果として大満足しています。
エコノミストも提唱しているこの方法、どこが満足ポイントになるのか、くわしく見ていきましょう。
まずは土地の値段。
ひと駅違うだけで、地価がぐっと下がります。それはそれは、びっくりするような値段の差です。
仮に地価が半分だとしたら、同じ予算で倍の土地が手に入ることになりますよね。実際に土地探しをしてみた感触では、半額以下になる場合も非常に多いように感じました。
土地をそこまで広くしなくても良いという場合は、その分を建物の予算に回すという選択も可能です。
いずれにしても、大きなターミナル駅で建てるのに比べて、快適な暮らしを実現できることでしょう。
次に環境面の違い。
ひと駅離れただけで、街の雰囲気がまったく違うことも少なくありません。わが家の場合もそうでした。ぐっと自然の多い落ち着いた環境に引っ越すことができました。
かつ、買い物や利用したい施設などの、生活の便利さはしっかりと実現されています。便利な生活をキープしながらも、自然がふんだんにある、魅力的な街は数多くあります。
また、こどもがいる家庭ならば、高いビルに囲まれた都会の学校よりも、木々に囲まれた自然の多い学校の方が望ましいと感じると思います。放課後や休みの日の外遊びもぐっと増え、こどももストレスをためにくいはずです。
都会よりも郊外の方が比較的治安も良く、外で遊ぶときなども、親も安心して見守ることができるのではないでしょうか。
■戸建てだからこそリセールバリューを意識しよう
戸建てでリセールバリューとは意外に感じる方がいるかもしれません。
以前から「30年で建物の価値はゼロになる」と言われていて、戸建てに関してはリセールバリューを求めてはいけない、というような認識がこれまではありました。
マンションの場合、今は都市圏では新築・中古を問わず、バブル時を超えるほど価格が高騰していると言われています。将来的に売却する際の資産価値、あるいはリセールバリューを意識して購入される方が多いと思います。
時代はすでに変わっています。
今や大手メーカーから地域の工務店まで、「100年持つ家」「子や孫に引き継ぐ家」を提唱して家づくりに励んでいる企業が少なくありません。これらのキャッチの根拠を納得いくまでしっかりと見極め、本当に長持ちする家、さらには時間の経過とともに魅力が増す家を目指して行きたいものです。
そして…
ご存じでしょうか。日本では、高度経済成長期の産物として、「安く、早くできる」住宅が普及してきた現状があります。欧米と比べて、耐久年数がはるかに短いのです。
その結果、建ててから解体までの期間がどうしても短くなってしまいます。そして今や、住宅解体で出る廃棄物は、持続可能な社会への大きな負荷となっています。
これからは、長く持ち、子や孫が建て替えることない家、小さな補修だけで100年住み続けられる家を作りたいものです。
そういった家は初期費用が少し高くなったとしても、年月とともに古びるのではなく、補修を重ねるごとにさらに住み心地が良い上質な家になる可能性があります。解体されるまでの期間も長くなり、寿命の短い家より環境への負荷が少なくなることは間違いありません。
初期投資が少し増えるだけで、こんなに良いことだらけなので、ぜひ多くの方に実践していただきたいものです。
また、そのような家は、建築費用が増えたとしても、メンテナンスにかかる費用が格段に少ない場合が多いです。生涯でかかる費用でみると、むしろお得になることも多々あります。
住宅メーカー検討の際には、ぜひ「家ができてから30 年or 50年スパンのメンテ費用」も取り寄せて、新築時の費用と併せて比較検討することをおすすめします。
上質で寿命の長い家が日本で普及すれば、自ずと戸建てのリセール市場は今のマンション市場のように発展するでしょう。そうなれば、質が高く快適な家の入手方法も増え、街の活性化につながると思われます。
■家づくりは「見えないところ」にこそ、こだわりを持とう
家づくりは、どうしても「見えるところ」に目が行きがちです。外観や間取り、インテリア、素敵なもの、かっこいいものについ心を奪われてしまうと思います。
しかし、見えないところにこそ本質があることを、忘れないでほしいと思います。
「見えないところ」の範囲は多岐にわたります。耐震性や、気密や断熱などによるエネルギー性能の担保、どんな基礎、どんな断熱材を使うのか、防虫対策はどんなものか、などが挙げられます。
内装や住宅設備などと違って見えない部分のうえ、内容が難しいため、ついプロに任せたい気持ちになってしまいますよね。しかし、家の根幹に関わることばかり。しっかり勉強して、家づくりにのぞみましょう。
■つまづいたら原点に戻り、「家」に求めるものは何かを考えよう
家づくりを考えるとき、迷ったり、悩んだり、モヤモヤしてしまうこともあるかもしれません。
インフレが終わらない今、「予算、足りるかしら」と心配になることもあると思います。また、家づくりの最中は、あらゆることに選択を迫られることのくり返し。苦悩することが多いでしょう。
そんなときは、ぜひ原点に立ち戻って考えることをおすすめします。
家づくりの理由は、十人十色だと思います。でも、全員に共通することもあります。それは「自分と家族が今までよりも満足できる生活を目指したい」ことではないかと思います。
この原点に立ち戻れば、その時々の悩みに対する最適な答えが見えてくるのではないでしょうか。
ぜひ一人でも多くの方たちに、満足いく良い家を作っていただきたいと、心から願っております。
あなたにとっての良い家はどんな家でしょうか?
私にとって…
良い家とは、
家族を健康にできる家
家庭を円満にできる家
安心して仕事ができて事業を成功に導くことができる家
そして子の世代、孫の世代まで満足して暮らせる家
だと思っています。
最近ワンちゃんも迎えて、ローズ家はますますにぎやかに。
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