老後の家計管理の始め方|年金生活に向けた家計簿の付け方

📝 監修:ファイナンシャルプランナー/スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」出演、著書『お金が貯まる!共働き夫婦の超効率家計簿』)

こんにちは、おカネレコ事務局です。

役職定年を迎え、退職や年金生活が現実味を帯びてくると、多くの方が「これから先、退職金と年金で本当にやりくりできるのだろうか」と不安を感じ始めます。

定年を控え家計の見直しを始めた60代男性
定年を前に、こんな不安はありませんか?
62歳・会社員。役職定年を機に「老後のお金」を真剣に考え始めた。資産を年単位で見渡したいのに、毎月いくら使っているのかさえ把握できていない——。

「定年後の収支が一目で見えず、漠然と不安」

「マネーフォワードを入れたが、設定が複雑で続かなかった」

「退職金を、どのくらいのペースで使っていいのかわからない」

これまでの「働いて稼ぐ家計」から「決まった収入でやりくりする家計」へ。年金生活では、お金の考え方が大きく変わります。そこで欠かせないのが、家計をきちんと把握する「家計管理」です。

とはいえ、難しく考える必要はありません。この記事では、年金生活に向けた家計管理の始め方を、準備から記録、続けるコツまで、ステップごとにわかりやすく解説します。複雑なアプリで挫折した経験がある方でも、今日から無理なく始められる内容です。


老後の家計管理を始める前に知っておきたい3つのこと

具体的な家計簿の付け方に入る前に、まずは「老後のお金の全体像」をざっくりつかんでおきましょう。ここを押さえておくと、家計管理の目的がはっきりします。

① 老後にかかるお金の全体像を知る

老後の支出は、大きく次の3つに分けられます。

毎月かかる生活費……食費・光熱費・通信費・日用品など、暮らしの基本となる支出。
ときどきかかる大きな支出……医療・介護、住まいの修繕、冠婚葬祭、旅行など。
万が一への備え……急な入院や家電の買い替えなど、予備として持っておきたいお金。

大切なのは、平均額を暗記することではなく、「自分の場合は毎月いくら必要か」を自分の数字で知ることです。

② 年金などの「入ってくるお金」を確認する

国民年金・厚生年金、働いている場合の給与、個人年金や配当などを確認します。多くの方は、毎月の収入はほぼ一定です。ねんきん定期便やねんきんネットで、受け取れる年金額を確認しておきましょう。

③ 「固定費」と「変動費」を分けて考える

支出は、毎月ほぼ一定の固定費(住居費・保険・通信費など)と、月によって変わる変動費(食費・娯楽費・医療費など)に分けると、見直しのポイントが見つけやすくなります。


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老後の家計簿の始め方|5つのステップ

ここからは、実際に家計簿を始める手順を5つのステップで紹介します。順番に進めるだけで、無理なく家計管理を始められます。

ステップ1:家計管理の「目的」を決める

まずは「なぜ家計を管理するのか」をはっきりさせましょう。「年金の範囲で安心して暮らしたい」「貯蓄を少しずつ取り崩しても大丈夫か知りたい」など、目的があると続けやすくなります。

ステップ2:収入を書き出す

毎月の年金やその他の収入を書き出します。2か月に1回振り込まれる年金は、1か月あたりに直して考えるとわかりやすくなります。

ステップ3:支出を記録する

ここが家計管理の中心です。毎日の支出を、その都度サッと記録していきます。最初は「食費」「日用品」「光熱費」「医療費」など、ざっくりしたカテゴリーで十分です。細かく分けすぎないことが、続けるコツです。

ステップ4:月末に「振り返り」をする

月末に「収入-支出」を確認します。プラスなら貯蓄に回せ、マイナスなら見直しが必要、と一目でわかります。この振り返りこそが、家計管理のいちばん大切な部分です。

ステップ5:続ける工夫を取り入れる

家計簿は「続けること」が何より大切です。後述する「続ける5つのコツ」を取り入れて、無理のない範囲で習慣にしていきましょう。


老後の家計簿におすすめの管理方法3選

家計簿には主に3つの方法があります。それぞれの特徴を知り、自分に合う方法を選びましょう。

① 手書きの家計簿(じっくり向き合いたい人に)

ノートや市販の家計簿に手で書く方法です。自分のペースで書け、お金とじっくり向き合えるのが魅力。一方で、計算や集計を自分で行う手間がかかります。

② エクセル・表計算(パソコンが得意な人に)

パソコンの表計算ソフトで管理する方法。自動で合計を計算でき、グラフ化もできます。パソコン操作に慣れている方に向いています。

③ 家計簿アプリ(手間なく続けたい人に)

スマホアプリで記録する方法。入力するだけで自動的に集計・グラフ化され、計算の手間がかかりません。シンプルなアプリなら、スマホ操作が苦手な方でも始めやすいのが特徴です。

方法メリット向いている人
手書き自分のペースで、じっくり向き合える書くのが好き・ゆっくり管理したい
エクセル自動計算・グラフ化ができるパソコン操作が得意
アプリ入力だけで自動集計、手間が少ない手軽に・続けやすく管理したい

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年金生活の支出を見直す3つのポイント

家計を記録できるようになったら、次は「支出の見直し」です。年金生活では、特に次の3つが見直しの効果が大きいポイントです。

① 固定費を見直す(効果が長く続く)

通信費(スマホ料金)、保険、サブスクなどの固定費は、一度見直すと節約効果がずっと続きます。使っていないサービスがないか確認しましょう。

② 医療・保険の備えを整える

年齢とともに医療費は増えがちです。必要な保障は確保しつつ、重複している保険がないかを点検しましょう。

③ 変動費は「ゆるく」コントロールする

食費や娯楽費などの変動費は、切り詰めすぎると生活が窮屈になります。家計簿で「使いすぎた月」に気づければ十分。楽しみは残しつつ、ゆるく整えるのがコツです。

支出の種類見直しのヒント
固定費通信・保険・サブスク一度見直せば効果が継続
医療・保険医療費・保険料必要な保障は残し、重複を点検
変動費食費・娯楽・交際費切り詰めすぎず「気づく」だけでOK

老後の家計簿を続ける5つのコツ

家計簿は「始めること」より「続けること」が難しいもの。年金世代でも無理なく続けられる5つのコツを紹介します。

コツ①:カテゴリーを増やしすぎない

最初は5〜8個のカテゴリーで十分です。細かく分けるほど、入力が面倒になり挫折しやすくなります。

コツ②:その場で記録する

支払いの直後にサッと記録するのがいちばん続きます。「あとでまとめて」は、続かなくなる一番の原因です。

コツ③:完璧を目指さない

1円単位でぴったり合わせる必要はありません。「だいたいの流れ」がわかれば、家計管理としては十分役立ちます。

コツ④:振り返りで「効果」を実感する

月末の振り返りで「先月より使いすぎを抑えられた」と気づけると、続けるモチベーションになります。

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コツ⑤:つらいときは「ゆる家計簿」に切り替える

毎日が大変なときは、食費だけ・大きな支出だけ記録するなど、ゆるく続ける方法に切り替えてOK。やめてしまうより、ゆるくでも続けることが大切です。


手書きとアプリ、それぞれのメリット・デメリット

迷いやすい「手書き」と「アプリ」について、もう少し詳しく比べてみましょう。

メリットデメリット
手書きじっくり向き合える/道具が手軽計算・集計が手間/持ち歩きにくい
アプリ自動集計・グラフ化/いつでもスマホで記録スマホ操作に慣れが必要な場合も

「計算が面倒」「続けられるか不安」という方は、入力するだけで自動集計してくれる家計簿アプリから始めると、ぐっとラクになります。


おカネレコで老後の家計管理を始める

「シンプルに、続けられる家計簿を」とお考えなら、家計簿アプリおカネレコがぴったりです。累計500万ダウンロードを超え、幅広い世代に使われています。

最短2タップで記録……金額を入れてカテゴリーを選ぶだけ。難しい初期設定や、銀行口座の登録は必要ありません。
収支がひと目でわかる……グラフやレポートで「今月いくら使ったか」がすぐ確認できます。
広告を非表示にできる……画面に集中して、気持ちよく記録を続けられます。

まずは数日、買い物のたびに記録してみてください。「自分のお金の流れ」が見えるだけで、老後の不安はずいぶん軽くなります。

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まとめ:老後の家計管理は「見える化」から

老後の家計管理は、①必要なお金の全体像を知る → ②年金収入と支出を見える化する → ③シンプルに続けるという流れで始められます。

むずかしく考える必要はありません。今日の買い物から、ひとつ記録してみる。その小さな一歩が、安心できる年金生活への第一歩になります。手書き・エクセル・アプリの中から、あなたに合った方法を見つけて、無理なく続けていきましょう。

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監修者プロフィール

江尻尚平(えじりしょうへい)スマートアイデア株式会社 代表取締役 / ファイナンシャルプランナー

江尻 尚平(えじり しょうへい)
スマートアイデア株式会社 代表取締役/ファイナンシャルプランナー

上智大学理工学部卒業。大手外資系携帯電話メーカーにてサービス企画などに従事したのち、慶應義塾大学大学院経営管理研究科にて経営学修士(MBA)を取得。2012年にスマートアイデア株式会社を創業、代表取締役に就任。

現在、500万ダウンロードを達成した家計簿アプリ「おカネレコ」、家族向け家計簿「おカネレコプラス」、FPオンライン相談サービス「マネシル」など、Fintech分野に注力した事業を展開している。2015年にはベトナム・ハノイにスマートアイデア・スタジオを設立し、国際的な事業構築も実践。

ファイナンシャルプランナーとして、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」などに出演し、家計に関わるコメントを行う。著書に『お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』(徳間書店)がある。

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