こんにちは、おカネレコ代表のえじりです。
最近、
二拠点生活を始めました。ひとつの拠点は、東京都内にありながら山の中にある、秘境のような場所です。
そこは、携帯電話がつながりません。インターネットもつながりません。そして驚くことに、衛星通信のStarlinkさえつながらないのです。
完全に情報から遮断されると、人は不安になります。
裏を返せば、それくらい今の暮らしは、インターネットという
「情報」に依存しているのだと、改めて感じました。
困ったときは、少しだけ里へ降りてみる
ある日、どうにも困ってしまい、少しだけ里のほうへ降りてみることにしました。
すると、一軒のコーヒーショップが目に留まりました。コーヒーを売っているというので、ふらりと入ってみます。
迎えてくれた店長は、とても丁寧に説明をしてくれました。
「いつも飲んでいるような味がいいですか。それとも、少しチャレンジしてみたいですか」
そんなふうに、こちらの好みを先に聞いてくれるのです。
相当な知識をお持ちで、
専門家の風格が漂っていました。
実は私もコーヒーが好きで、自分で焙煎をしてみたこともあります。だからこそ、その奥深さが少しだけわかるのです。
エルサルバドルの一杯と、チョコレートチーズケーキ
店長が選んでくれたのは、
エルサルバドルのコーヒーでした。
香り高く、少し酸味のある、今まで味わったことのない一杯です。
そして、一緒にいただいたチョコレートチーズケーキ。これがまた酸味があって、コーヒーに驚くほどよく合うのです。
絶品のコーヒーとチーズケーキを、まったりと交互に口へ運ぶ。
「幸せだな」
心から、そう感じるひとときでした。
ゴールデンウィークで、店を閉じるということ
マスターと話していると、思いがけない言葉を聞きました。
この店は、ゴールデンウィークを最後に閉じてしまうのだそうです。
2年半続けてきたけれど、経営的にはうまくいかず、閉じることになったと。
正直に言えば、私もこの立地でお店が成り立つのは、どういうことなのだろうと不思議に思っていました。
けれどやはり、経営的には相当に厳しかったようです。
こだわりのわかる人に、こだわりを届ける。
それは、本当に難しいことなのだと思います。
本気でクリエイトする人を、私は応援したい
そのこだわりのコーヒーを買って、家へ帰りました。
とてもいい話ができて、幸せな時間を過ごさせてもらいました。
山の中なのに、こんな出会いがある。不思議なものです。
こういう人たちは、
本気でクリエイトしているのだと感じます。
自分が選んだコーヒーを、自分がこだわった淹れ方で、こだわったやり方で提供する。実現したいことを、すべて実現している。本当に素晴らしいことです。
私は、こういう人を応援したいのです。
経営はうまくいかないかもしれない。器用ではないかもしれない。それでも、自分の思い描くものを一生懸命に実現しようとする人。
そういう人たちが、お金の問題に振り回されることなく、
理想とする世界を実現できる。私は、そんな世界にしていきたいと思っています。
朝、秘境の家で淹れる一杯
秘境の家に帰ってから、朝起きて、あのコーヒーを淹れて飲みます。
その時間は、本当に素晴らしい。
人生を、確かに豊かにしてくれています。
情報から遮断される不安の、その先に。こんなにも豊かな出会いと時間が待っていました。
実際に山の家で淹れた、エルサルバドル・マラカウ農園のこだわりの一杯。
プロフィール
江尻 尚平(えじり しょうへい)
スマートアイデア株式会社 代表取締役/ファイナンシャルプランナー
上智大学理工学部卒業。大手外資系携帯電話メーカーにてサービス企画などに従事したのち、慶應義塾大学大学院経営管理研究科にて経営学修士(MBA)を取得。2012年に
スマートアイデア株式会社を創業、代表取締役に就任。
現在、500万ダウンロードを達成した家計簿アプリ「
おカネレコ」、家族向け家計簿「
おカネレコプラス」、FPオンライン相談サービス「
マネシル」など、Fintech分野に注力した事業を展開している。2015年にはベトナム・ハノイにスマートアイデア・スタジオを設立し、国際的な事業構築も実践。
ファイナンシャルプランナーとして、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」などに出演し、家計に関わるコメントを行う。著書に『
お金が貯まる!世帯年収500万円から始める共働き夫婦の超効率家計簿』(徳間書店)がある。